ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

井本商運、内航船「のがみ」がシップオブザイヤー

2023年5月22日 (月)

認証・表彰井本商運(兵庫県神戸市)は19日、日本船舶海洋工学会が主催する「シップ・オブ・ザ・イヤー2022」において、内航コンテナ専用船「のがみ」が「小型貨物船部門賞」を受賞したと発表した。

▲シップオブザイヤー2022 小型貨物船部門賞を受賞した「のがみ」(出所:井本商運)

「シップ・オブ・ザ・イヤー」は、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考するもので、33回目となる今年は合計8隻が選考の対象となった。

今回の受賞対象となった670TEU型内航コンテナ船のがみ(22年4月就航、旭洋造船建造)は、15年就航の「なとり」をベースに、波の抵抗を低減する垂直バウやゲートラダー・システム、流線型煙突、フル電子制御エンジンなど新機軸を組み合わせることで、より一層の省エネ運航を可能にした。

また、内航海運業界の課題である船員の減少、高齢化問題への対応として、女性専用区画を含む21室の船室、大型研修室を設けて内航船員の為の教育機能を持たせており、国交省が掲げる国際コンテナ戦略港湾政策の切り札として、日本のコンテナハブ港復活の一端を担う大型内航フィーダー船としての運航実績を高く評価されたことが受賞につながった。

井本商運の運航船としては、14年の「ふたば」、15年なとりによる小型貨物船部門賞に続き3隻目の受賞となる。

今回ののがみの受賞は、近年の社会的課題であるモーダルシフトや低炭素社会の実現に加え、内航海運の人材不足といった業界全体が抱える諸問題への解決および持続可能な物流の構築へのきっかけとなることが期待されており、同社では、今後も環境負荷低減と船員問題の同時解決を指向しながら、海上コンテナ輸送を通じ、内航海運の持続的発展に貢献していくとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com