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伊藤忠、独ドローン企業と血液製剤輸送の実証実験

2023年5月25日 (木)

▲ウィングコプター製のドローン(出所:伊藤忠商事)

国内伊藤忠商事は25日、ドローンを使って血液製剤を輸送する医学的検証の実証実験を、茨城県河内町にある「ドローンフィールドKAWACHI(カワチ)」で実施したと発表した。ドローンによる血液製剤の輸送は、日本初という。

実証は、伊藤忠が2022年3月に資本業務提携・販売代理店契約を結んだ、ドイツのウィングコプター製のドローンを使い、東京都立墨東病院を共同研究者、ANAホールディングス(HD)を共同運航者として実施した。

ウィングコプターの新型eVTOL(電動垂直離着陸機)型ドローン「Wingcopter(ウィングコプター)198」を使用し、遠隔地への血液輸送を想定した長距離・長時間飛行を複数回計画し実行した。

厳密な温度管理が必要な血液製剤を格納するドローン用の保冷容器は、医療向け定温輸送容器の製造・販売するスギヤマゲンが提供。2種類の血液製剤を調達した墨東病院から実証実験を行ったドローンフィールドまで往復の血液製剤の輸送容器と輸送には東邦ホールディングス、セルートが協力した。

伊藤忠によると、今回の実証実験で対象にした血液は、性質上、輸送で緊急性と定時制の両面が求められ、その物流を支えるインフラや人員の確保、血液の安定供給と品質維持が大きな課題となっているという。

そこで、同社では、今回の実証実験で関係者の医学監修・協力を得て、現場での運用を見据えた実践的な手法・機材を使用した輸送フローを検証したことを基に、ドローンが血液製剤輸送の有効な物流手段の1つになることを示していくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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