NTT東、ローカル5Gでの製造・物流管理の実証開始

調査・データNTT東日本は24日、マネージドローカル5Gサービス「ギガらく5G」を活用し、市場環境に即応が可能で柔軟性の高いワイヤレスな製造・物流工程の実現に向けた実証を、自社施設で開始したと発表した。

実証では、製造・物流現場で、特に自動化が推進される「搬送・検品工程」を担う複数の機器類と「ギガらく5G」との接続検証を実施する。同時に、ギガらく5Gを経由し、無線で製造実行ソフトウェアを使って機器類を一元管理することで、柔軟性と即時性を備えた製造・物流工程の実現を目指す。

（出所：NTT東日本、クリックで拡大）

具体的には、「製造・物流現場の機器類のギガらく5G対応」と「ギガらく5Gを通じた製造実行ソフトウェアによる機器類の一元管理」を、NTT東の施設で実施し、製造・物流工程の変更時の工数削減効果などを検証する。

「製造・物流現場の機器類のギガらく5G対応」では、製造・物流現場の「搬送・検品工程」の自動化を担う、無人搬送車（AVG）やAI（人工知能）を使った外観検査などの機器類と「ギガらく5G」との接続検証を行う。機器メーカーに協力してもらい、いずれの機器も無線で動作させることで、柔軟な工程変更が可能かを確かめる。

「ギガらく5Gを通じた製造実行ソフトウェアによる機器類の一元管理」については、製造実行ソフトウェア上に、ギガらく5G上で動作する全機器の制御・状態監視信号を入出力するAPI（アプリケーション・プログラミング・インターフェイス）機能、これらの機器制御・状態監視信号を最新状態で保持するデータベース機能、ローコードソフトによるシステム動作を可視化し、ソフト改変をしやすい保守開発環境を設けて可用性を検証。取り組みを通じて、製造物流現場で、生産管理や品質向上で製造工程の変更が求められる時に柔軟性と即時性の高い現場改善の実現につなげる。

▲ローコードソフトウェアのフロー作成図イメージ（出所：NTT東日本、クリックで拡大）

NITT東によると、製造物流ライン上の機器類の連動では、機器ごとに仕様が異なり、機器に応じた調整を実施することが一般的だが、ギガらく5Gで全ての機器類を無線収容すれば、全ての機器を一元的にソフトウェア上で管理と調整ができるという。

同社では、今後も製造・物流工程に使用される機器メーカーと連携し、「ギガらく5G」との接続検証を進め、製造・物流工程全体での最適なローカル5Gソリューションの提供を目指すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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