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JALとヤマトの貨物輸送機、24年運航へ準備着々

2023年6月6日 (火)

ロジスティクスヤマトホールディングス(HD)と 日本航空(JAL)は6日、2024年4月から運航開始を予定している貨物専用機の導入にあたり、旅客機から貨物専用機への改修をシンガポールで開始したことを発表。改修を終えた航空機は10月下旬に日本へ到着した後、11月下旬から運航乗務員の飛行訓練を実施し、運航開始に向けた準備を進める。

かねてよりヤマトHDでは、モーダルシフトなど環境に配慮した取り組みの推進や、2024年問題と呼ばれるトラックドライバーなど物流人材不足の問題に加え、全国各地で発生する大雨や大雪、地震などによる物流網寸断リスクへの対応としてより効率的で持続可能な物流の仕組みを模索。一方、JALグループも、長期的な人口減少による国内路線の多頻度小型化の影響に加え、昨今の新型コロナウイルス影響下の環境変化による旅客機床下貨物スペース減少などの課題への対応が必要との考え方から、貨物輸送機の運用によって両社の課題解決を図るべく作業が進められてきた。

(出所:JAL)

両社は、ヤマトグループが機体を導入し、JALグループが運航を担い、これまで長距離輸送を担ってきたトラック、鉄道、フェリー、旅客機床下貨物スペースにくわえ、新たな輸送手段として貨物輸送機を活用することで、安定的な輸送力の確保やサービス品質の維持・向上を図ることで合意し、昨年11月には、24年4月からの貨物専用機3機による運航路線と運航便数も発表されている。今回の飛行機改修作業や飛行訓練の開始で、24年4月運航に向けた準備も一段階進展することとなり、両社の進める持続可能な物流ネットワーク構築へ向けてさらに取り組みを加速することとなる。

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