日産自と凸版系が新物流管理システムを共同開発

▲日産自動車九州埠頭エリア（出所：日産自動車）

荷主日産自動車と凸版印刷のグループ会社であるTOPPANエッジ（東京都港区）は13日、完成車両位置をピンポイントかつリアルタイムに把握ができる新たな物流管理システムを共同で開発し、日産自動車の製造拠点のひとつである日産自動車九州（福岡県苅田町）の敷地内にある車両センターにおいて、運用を開始したと発表した。このシステムは、完成車両の管理に要する情報登録時間の削減や物流管理工程の効率化を実現しており、最終的には納車期間の短縮に貢献することを目指して運用しているという。

同システムは、GPSとRFID（電波を用いて非接触でデータを読み書きする技術）を用いて、完成車両の位置情報をボタン一つで登録し、リアルタイムに把握できるシステム。日産自動車九州で生産した車両を、輸送に向けて埠頭エリアで保管し、管理する工程に導入した。同社の敷地内で完成車両の移動を行う作業者が、装着する専用デバイスのボタンを押すだけで、車両情報と位置情報を取得することができ、これまでは手作業で実施していた位置情報の登録や集計などの効率化を実現した。また、完成車両の保管場所や、空きスペースを即座に把握出来るようになり、より効率的な車両管理が可能となる。

TOPPANエッジ調べによると、GPSとRFIDを組み合わせた完成車両の物流管理システムの本格的な運用は、自動車製造業において国内初の試み。また、日産自動車とTOPPANエッジの共同でシステムに関する特許の出願も行っている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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