ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

岡山・水島港で特定外来生物コカミアリを確認

2023年7月12日 (水)

▲確認されたコカミアリ(出所:環境省)

国内環境省は12日、7月3日に岡山県水島港の国際コンテナターミナルのコンテナとその周辺で、特定外来生物のコカミアリが確認されたと発表した。国内でのコカミアリの確認事例は、2014年に成田空港で輸入植物の検疫時に確認されて以来で、国内へ侵入したのは初めて。

コカミアリは中南米に生息する有毒性のアリで、体長は働きアリが1-2ミリ、女王アリが4.5ミリ程度と小型。刺されるとアルカロイド系の毒により水疱状に腫れ、痛みを覚えるという。ヒアリよりも毒性が弱いが、高い繁殖能力を持ち、小型で発見しにくい性質上、国内でいったん定着すれば根絶は非常に困難であるとされている。

アリが付着したコンテナは6月12日にフィリピンのマニラを出港した船舶に積載され、同23‐26日に神戸港で内航船に積み替えられた。27‐30日に水島港でコンテナを陸揚げし、港湾周辺の事業者敷地内でコンテナ荷下ろしと輸出品の荷詰めを行い、水島港に搬入。7月3日、岡山県が定期的に実施しているヒアリなどの生息確認調査で、粘着トラップやコンテナ脚部にコカミアリの疑いのあるアリを30個体確認し、殺虫剤により防除を実施した。

環境省は関係機関と連携し、水島港の確認地点周辺や経由地である神戸港コンテナ蔵置地点周辺で侵入状況などについてモニタリングを継続、個体が確認された場合は速やかに防除を行うとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com