インランドデポを強化、コンテナ有効利用で効率化

サービス・商品高度コンテナ活用の吉田運送（茨城県坂東市）は19日、2024年問題への対応として「インランドデポ」を強化し、物流の効率化に効果を発揮するコンテナラウンドユースのキャパシティやマッチング精度の向上、さらにインランドデポ自体の利用促進を推進すると発表した。

インランドデポは、コンテナのハブとなるもの。通常のコンテナ輸送では、港から工場へ・工場から港へなどのピストン輸送が主流で、片道が空のまま走行することが多い。同社が展開するコンテナラウンドユースは、インランドデポにコンテナを運び込み、行きと帰りのコンテナをマッチングさせることで、双方とも実入りでの陸送を可能とし、輸送容量を最大200％向上させることができるという。

同社は、茨城県坂東市・栃木県佐野市の二拠点にて関東最大規模でインランドデポを運営しているが、ドライバー不足や物流容量不足に対応するため、現時点でコンテナの収容容量を1600TEUから、2030年までに2200TEUに増強するとしている。

また、コロナ禍で需要の増した陸揚げ後のコンテナの置き場不足に対応する「コンテナお預かりサービス」の受入可能数も増強する。このサービスを利用すると、港の待ち時間緩和や渋滞を避けての陸送などが可能になる。

同社は、コンテナラウンドユースを利用する際の専用のフォーム用意しており、最新のソフトウェアとの連携などを含めたDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進している。これにより、コンテナの種類・場所・数量を正確に把握でき、事務作業においては728時間、トラック輸送については2610時間分の業務効率化を実現したという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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