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ヘルスケア物流市場、2037年に3358億米ドル規模に

2025年6月20日 (金)

調査・データResearch Nester(リサーチネスター、東京都台東区)は18日、ヘルスケア物流市場に関するレポートを公開した。

ヘルスケア物流市場の規模は2024年に939億米ドルに達し、その後年平均成長率(CAGR)10.3%で成長して37年には3358億5000万米ドルに達すると予測されている。

同市場は、遺伝子治療、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン、患者個別化治療といった個別化医療の急速な成長に伴い、市場は大幅に成長すると予測されている。これらの治療法は、極めて精密な取り扱いと迅速な配送、特殊な保管を必要とすることかた、これらのニーズに対応できる物流企業への需要が増大すると見込まれている。

一方で、医薬品や生物製剤は特に厳格な規制基準の対象となっているため、これらの規制を順守することが難しいことも多く、市場の成長を阻害する可能性がある。

セグメント別にみると、製品-医療機器セグメントは37年に51.8%という最大の市場シェアを獲得すると予測。メーカーが手術ロボット、画像診断ツール、さまざまな耐久医療機器などの高度な機器を流通させるにつれて、医療機器の物流がより重要視されている。また、より効果的な医療機器を開発するためのパートナーシップの増加もヘルスケア物流における医療機器の需要を高めると見込まれている。

地域別でみると北米地域は成長が見込まれ、45.8%という最大の市場シェアを占めると予想されている。これは主に医療インフラと施設ネットワークの急速な拡大に起因している。日本においても予測期間中に大きな市場シェアを獲得すると見込まれている。日本ではワクチン、生物製剤、細胞療法などの温度に敏感な医薬品を中心に、信頼性の高いコールドチェーンソリューションの需要が高まっている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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