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三井不、自動配送ロボ導入でアウトレット内物流刷新

2025年6月20日 (金)

サービス・商品三井不動産は20日、三井アウトレットパーク木更津で米AVライドの自動配送ロボットを活用した実証実験を開始したと発表した。

今回の取り組みは、敷地の広大さから日々負荷が増す物流業務の効率化と、ショップおよび配送業者の負担軽減を狙う。パークでは店頭商品のオンライン販売「三井アウトレットパークオンライン」と連動し、梱包資材や梱包済み商品などを自動ロボットが運搬する。従来店舗スタッフが担ってきた、資材を取りに指定場所まで行く作業、配送業者が各店舗を巡回する作業それぞれの負荷削減を目指し、運用の実効性を実証する段階を迎えた。

▲配送ロボットイメージ(出所:三井不動産)

同社はことし3月17日、公式オンラインショッピングサイト「三井アウトレットパークオンライン」を140の出店ブランドとともに開設。開設以降、好評続きで、商品取り扱いの拡大と出荷拠点追加を重ねてきた。現在では6万アイテム、140店の品ぞろえを誇る。ECビジネスの推進策として各種施策とコンテンツ拡充を続けている。オンラインでの購入商品をアウトレットモールから直接、消費者の自宅まで届けるこの仕組みは業界初という。

オンラインで注文した商品は各店舗在庫から引き当てる。店舗スタッフは注文品引当、ピッキング、梱包、配送業者への引き渡しまでを担い、現場負担が重い。現状では梱包資材を保管場所まで運ばねばならず、出荷時にも配送業者が各店舗を回る必要がある。AVライドのロボットを導入し、梱包資材や梱包済商品などの場内運搬を自動化することで、“広大なアウトレット施設内を自在に巡り、作業効率を著しく高める”仕組みの実装を目指した。これにより人による運搬作業を大幅に減らし、接客と物流業務のバランスを最適化する。

三井不動産は今後、実証結果を見極めつつ同様の自動配送インフラを他施設へ展開するとともに、物流現場の変革をドライブする“流通革命の仕組み”を生み出す構えだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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