フードウェルネスダイニングは17日、医療機関向け宅配食サービスの提供を開始したと発表した。同社は管理栄養士20人を擁し、これまで総合出荷数2500万食、年間1万件の栄養相談実績を誇る食事制限専門の宅配食サービスを手がける。今回、循環器科・透析医療の専門医院である医療法人田中泌尿器科医院との連携により、慢性腎臓病(CKD)や透析治療を受ける患者向けに、たんぱく質、塩分、カリウムを厳密に管理した宅配食サービスを展開する。

▲ウェルネスダイニングの管理栄養士(出所:ウェルネスダイニング)
CKDの推計患者数は2023年現在で1480万人、透析治療患者は34万人。成人の7-8人に1人がCKDに該当する。医療現場では食事管理の難しさを大きな課題として挙げている。たんぱく質、塩分、カリウム制限という精緻な管理が患者と医療機関の双方に重くのしかかる。田中泌尿器科医院は、そうした現状を深く受け止め「栄養面からも患者様を支えたい」と同社に共感し、両者の連携が成立した。
提供する宅配食は管理栄養士がメニュー設計から監修し、必要栄養素のバランスに徹底してこだわった。冷凍で自宅まで配送する仕組みを整え、患者は必要時にレンジ加熱する。栄養相談の希望者には、同社の管理栄養士が個別面談で対応する。食生活や体調管理上の不安に寄り添い、専門的なサポートを実践する。
同社は今後も健康宅配食と管理栄養士による伴走支援で医療機関・保険組合との連携を拡大し、食事を通じた患者QOL向上を目指すとしている。
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