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NEC、羽田新国際線ターミナルビルへシステム大規模納入

2010年10月20日 (水)

イベント旅客向けインフォメーションディスプレイシステムNECは20日、東京国際空港ターミナルに、新国際線ターミナル運営の中核となる情報通信システムと、デジタルサイネージシステムを納入したと発表した。21日の新国際線ターミナルの開港に合わせ、運用が開始される。

 

納入したシステムは、インフォメーションディスプレイシステム(IDS)とデジタルサイネージシステム、TIATインフォメーションマネジメントシステム(TIMS)、業務管理システム。

 

旅客向けインフォメーションディスプレイシステム(IDS)は、旅客ターミナルビルを利用する旅客に航空機の運航情報、交通情報、案内メッセージ、気象情報などをタイムリーに提供し、旅客への動線案内を円滑化するなど、多様な空港利用シーンを想定した情報案内を統合的に管理、提供するもの。約450台の全てのディスプレイは一元管理されており、時間や場所に合わせて最新の情報が表示される。

 

また、デジタルサイネージは、ターミナル内で、各階のフロアレイアウトやショップ・レストラン情報、イベント情報などを約20台の65インチディスプレイなどに表示して旅客へ提供するシステム。特に到着ロビーの観光情報センターには、観光情報やテレビ放送を表示する4面マルチディスプレイ(46インチ×4)を1台設置している。デジタルサイネージは、あらかじめ登録されたスケジュールに合わせて表示コンテンツを自動的に表示・変更することが可能。

 

空港職員向けTIATインフォメーションマネジメントシステム(TIMS)は、ビル会社、委託先事業者、航空会社の社員向けに、空港運営に必要な各種情報を集約・一元管理して業務の効率化を図る。社員は、グループウェアにより、業務日報・VIP情報・拾得物・遺失物情報・会議室予約・イベント情報・介助サービス予約情報などを利用できる。介助サービス予約情報管理機能では、Web・電話からの介助サービス予約を受け付け、関係する空港職員にメールを自動通知して情報共有することにより、業務を効率化する。

 

業務管理システムは、流通サービス管理サブシステム、事業計画管理サブシステム、財務会計サブシステムの3つのサブシステムで構成。流通サービス管理サブシステムは、店舗に設置されるPOS端末と連携し、空港商業施設内のスムーズな販売業務をサポートする。経営に関わるデータの分析やレポート作成が可能なBI(ビジネス・インテリジェンス)ツール機能を持つ事業計画管理サブシステムは、流通サービス管理サブシステムから取得される売上データも活用し、経理業務の中核となる財務会計サブシステムとともに、システム間で密接に連携することで、空港経営を効率的にサポートする。