ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ハリマ化成、スウェーデン企業に出資

2012年11月8日 (木)

アパレルハリマ化成グループは8日、三菱商事との合弁会社・ローター社(オランダ)を通じ、スウェーデンで粗トール油からバイオディーゼル用脂肪酸を製造しているサンパイン社に出資し、共同でトールロジンの生産事業を開始することで合意した、と発表した。

同社では、日本、ニュージーランドで粗トール油の蒸留によってトールロジンの生産を行う一方、中国、インドネシア、ベトナム、ブラジル、アルゼンチンで、ガムロジンの生産、調達を行っており、トールロジンとガムロジンの両方を原料として使用している。

サンパイン社は現在、粗トール油よりトール脂肪酸を生産し、バイオディーゼルの原料として販売。この粗トール油からバイオディーゼル用の原料となる脂肪酸を分離する過程で、ロジン成分を多く含んだトールピッチが副生されるが、サンパイン社はこれを燃料として使用してきた。

今回のビジネスモデルは現在、燃料として燃焼されているロジン成分を多く含むトールピッチからトールロジンを蒸留分離し、ハリマ化成グループのローター社に供給するもの。

サンパイン社にとっては、より付加価値の高い製品として販売ができるとともに、ローター社は欧州地域で主要原料であるトールロジンの安定的な確保が可能となる。

これによりローター社は、主要事業であるインキ用樹脂、粘接着剤用樹脂の欧州地域で販売拡大を図る。