ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

NXHDとNEC、既製フォークの自律遠隔搬送を実現

2023年8月28日 (月)

サービス・商品NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は28日、日本電気(NEC)と、フォークリフトを活用した商品の運搬や積み下ろしなど、倉庫内作業の効率性と安全性を向上させる自律遠隔搬送ソリューションを共同開発したと発表した。既製のフォークリフトに、レバー・ハンドル・ペダルを制御するアクチュエーターと、カメラ、センサーなどを後付けして自律遠隔搬送を可能とする、国内初のソリューションとなる。

▲自律遠隔制御対応のフォークリフト(出所:NXHD)

倉庫にカメラやセンサーなどを追加設置する必要がないため、すでに保有しているフォークリフトを活用して早期に導入できるメリットがある。すべてのフォークリフトのカメラ映像やセンサー情報をクラウドに集約し分析、制御することで、複数拠点にある複数台のフォークリフトを倉庫外から管理・操作できるようになる。また、自律制御・遠隔操縦・搭乗操作を簡単に切り替えることができ、物量や需要に応じた作業の変更が可能だ。

▲遠隔操縦のイメージ(出所:NXHD)

搬送ルートの設定は、物流倉庫内の映像データをもとに自動的にシミュレーション、設計する。自律制御時には、フォークリフトに搭載したカメラや、レーザー照射で物体までの距離を測るLiDAR(ライダー)技術によって解析した状況をもとに、リアルタイムでのルート見直しが可能。これにNECが開発した「リスクセンシティブ確率制御技術」を活用することで、搬送ルート上の障害物や人などへの衝突リスクを把握し、状況に応じてフォークリフトの速度を制限速度内で自動調整する。

今回の開発ソリューションは、東京ビッグサイトにて9月13日から開催される「国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPO」で、NXHD、NECのブースで紹介される。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com