メディカル味の素は15日、韓国のジェネクシン社(京幾道城南市)との合弁で、味の素ジェネクシン社を設立することに合意した。
今月中に設立する方針で、2014年上期からバイオ医薬品の生産に用いられる動物細胞用培地の現地生産・販売を開始する。
世界的なバイオ医薬品市場の拡大に合わせ、培地の需要も急速に拡大していることから、市場拡大に対応するために既存の培地供給体制に加え、新たにアジア最大の培地消費地である韓国に生産・販売拠点を持つことにした。
市場ニーズに応じた培地の安定供給体制の確立と培地事業基盤の強化を行うとともに、アジアを中心とした新規需要の獲得を目指す。
合弁パートナーのジェネクシン社は、バイオ医薬品の研究・開発を行っているバイオベンチャー企業で、味の素とは2011年3月から、バイオ医薬品の生産に用いられる動物細胞用培地の共同開発を行ってきた。
新会社では、ジェネクシン社のバイオ医薬品の開発ネットワークと味の素グループのアミノ酸研究で育んだ技術を活かし、市場ニーズに対応した培地の供給体制を確立する。
出資比率は、味の素が75%、ジェネクシン社が25%。