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TNT、パキスタンに110トンの食糧支援

2010年10月21日 (木)

話題TNTは21日、国連世界食糧計画(WFP)のパキスタン食糧支援プログラムへの援助として、16日にパキスタンのカラチへ110トンの食糧支援物資を無償で空輸したことを発表した。

 

今回空輸されたプランビードーズと呼ばれる子供向け栄養補助食品は、約33万人の子供の1週間分の食料に十分な量だという。TNTはこれまでに、倉庫スペースや倉庫を運用資材など、パキスタン政府への支援を行っており、今回の空輸はこれらを補完するもの。

 

パキスタンのムルタンとイスラマバードに隣接するインドのハイデラバードの倉庫スペース、倉庫運営スタッフ、武装警備員、フォークリフト、パレット、温度管理コンテナなど、倉庫を運営するのに必要な人材・資材も提供する。

 

プランビードーズはフランスの製造工場から集荷し、配送トラックによりTNTのハブ空港のあるベルギー・リエージュに輸送した。リエージュでパレットに搭載したプランビードーズは、TNTのボーイング747-400ERF貨物専用機に積載、世界食料デーである16日に目的地のカラチに空輸された。

 

救援物資は、カラチで税関を通過し、パキスタン全土の倉庫に配送されることになっている。TNTの輸送設備と倉庫施設は、WFPに無償で提供されており、支援総額は約40万ユーロに上る。

 

今回パキスタンを直撃したモンスーンによる洪水は、過去30年間で最も甚大な被害をもたらし、被害者は約2100万人に達する。損傷・倒壊した家屋の数は全体で200万戸に達し、240万ヘクタールの農地が被害を受けた。