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ファミマに荷物受取・発送ロッカー、650店舗で実証

2023年9月26日 (火)

▲ファミロッカー(出所:ファミリーマート)

荷主ファミリーマートは26日、レジを通さずに荷物の発送・受け取りができるスマートロッカー「ファミロッカー」を、ことし10月から12月までに1都3県の650店舗に順次設置し、実証実験を行うと発表した。荷物の多量・小口化、発送・受け取り手段の多様化が進行するなか、消費者に身近なコンビニエンスストアの利用が多くなったことに伴い、同社は自社運用のスマートロッカーを配備することで、顧客にとっての利便性の向上と、レジ対応や荷物保管に追われる店舗内の省力化を図る。

EC(電子商取引)市場の拡大やフリマサイトなどによる個人間取引の増加、新型コロナウイルス禍での生活様式の変化により、ファミマ店舗で取り扱う荷物量は5年前と比べ1.3倍に増加。店舗従業員の作業負荷に加え、荷物の保管場所が不足するといった課題解決のため、レジを介さず荷物の発送と受け取りができるファミロッカーの実証に着手する。

現在、ファミマ店舗で荷物の発送・受け取りの電子手続きを行うマルチコピー機や、実際に荷物を預けたり受け取ったりするレジに並ぶことはなくなり、顧客の利便性も向上する。また、ヤマト運輸のフリマサイト連携サービスや「宅急便をスマホで送る」サービス、Amazon、楽天などのECサイトで購入した商品の取り引きに加え、今後はメルカリ、ヤフオク!、PayPayフリマ、楽天ラクマといったフリマサイトで取り引きされた商品を発送できる日本郵便のeサービスや不在再配達となった書留の受け取りなど、さまざまなサービスと連携する予定だ。

店舗従業員にとっても、荷物を事務所やバックヤードで保管する必要がなくなり、休憩場所の圧迫や保管荷物が破損した場合の責任問題などが解消されるなど、労働環境の改善にもつながる。実証ではファミロッカー配置による店舗業務の削減効果、顧客の利用実績、事業性を精査した上で本格展開の検討を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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