大日本印刷、図書館向けにRFID蔵書点検ロボを提供

サービス・商品大日本印刷（DNP）は16日、全国の図書館に向けて、RFIDを活用した蔵書点検サービスを開始すると発表した。三菱倉庫子会社の富士物流（東京都港区）と共同で独自のロボットやシステムを開発し、作業時間の大幅削減を図る。

▲蔵書点検ロボット（出所：大日本印刷）

蔵書点検は年に一度、「所蔵資料があるべき場所にあるか」「行方不明の資料はないか」を確認する作業で、これに高出力ハンディーリーダーを使用した読み取りシステムを活用することで、効率的な蔵書点検と、そのデータ作成を行う。具体的には、DNPグループから派遣した作業員が高出力リーダーを使って読み取り作業を代行することで、作業員1人が1時間当たりに読み取る冊数を、従来は1000冊から1200冊だったものを、5000冊から1万冊に拡大する。DNPはサービス構築や機器仕様設計を行い、DNPのグループ会社を通じてサービスを提供。富士物流は作業検証、点検作業、機器開発を行う。

従来の蔵書点検は、本に付与したバーコードやRFIDを手作業で読み取るのが一般的で、1週間程度の休館や臨時雇用が発生するが、蔵書点検サービスの利用により休館期間の短縮、雇用コストの削減に寄与する。サービスは図書館への事前調査、作業設計と蔵書点検ルートや手順設計などの準備作業、さらに蔵書点検作業から蔵書点検のデータ作成、不明本リストに基づく現物確認などが含まれる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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