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スーパーのマガジン設置、成功のカギは人間関係/ドライバー日誌第42回

2023年11月15日 (水)

話題店舗内のラックへ月間の無料クーポンマガジンを設置する業務は、24時間営業のコンビニエンスストアだけでなく、スーパーマーケットも対象だ。スーパーマーケットは、21時までには閉店するところが大部分であることから、それを意識した巡回ルートの設定が欠かせない。

(イメージ)

スーパーマーケットは、最も来店客が多い時間帯である夕方を避けたい。いくら仕事とはいえ、来店客の買い物に支障を来たすような作業をしてはならないからだ。そのため、あえて閉店の30分前を狙って訪問することとした。

スーパーマーケットへの巡回で気になるのが、軽バンの駐車場所である。来店客用駐車場を拝借するのは論外としても、あまり遠くに止めてしまうと、冊子の束を運ぶ時間が無駄になる。効率的な仕事に努める観点からすれば、できる限り近くで近隣の交通への影響を最小限に抑えることのできる場所を選ばなくてはならない。

それが閉店に近い時間であれば、比較的探しやすくなる。それも、こうした時間帯を狙う理由だった。

スーパーマーケットでは60部や70部など、まとまった部数を設置する場合が多い。そのため、あらかじめ必要となる部数を頭に入れておいて、10部ずつ向きを変えて積み上げておけば、軽バンの中で部数を数えなくてもスムーズに設置作業を進めることができる。

(イメージ)

ここで重要なのが、店舗スタッフとの対話だ。レジを担当する従業員に、「今からクーポンマガジンの冊子を設置させていただきます」と声をかけておくことで、作業しやすいスペースを用意してくれることもある。うまくいけば、「前の月はすぐになくなりましたよ」などと、来店客の関心の度合いが分かる情報を教えてくれることもある。冊子の設置という機械的な業務であっても、人間関係を構築することで、付加価値のある仕事に変えることもできるのだ。それもドライバーの仕事の醍醐味なのだろう。(つづく)

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