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雪国まいたけ、バングラデシュ産緑豆を初輸入

2012年12月17日 (月)

フード雪国まいたけはこのほど、日本貿易振興機構(ジェトロ)、国際協力機構(JICA)の支援制度を活用し、バングラデシュでもやし原料・緑豆の大規模栽培に成功し、収穫した緑豆を10日に初輸入したと発表した。

日本では、消費する緑豆のほぼ100%を中国などからの輸入に頼っているが、世界的な食糧価格の高騰で、大幅な価格上昇に見舞われている。

こうした状況の中、雪国まいたけは栽培地の多様化を進め、緑豆を安定的に確保するとともに、バングラデシュのBOP層の所得向上を目指して昨年7月、日本企業として初めてバングラデシュのグラミン銀行を中核とするグラミングループのグラミン・クリシ財団、国立大学法人九州大学との間で合弁会社を設立した。

同社は、2010年度にジェトロの「開発輸入企画実証事業」に応募、採択され、開発途上国で産品の開発・改良、日本に輸入するまでを対象とした支援を受け、同国で緑豆の実証栽培を実施。

また、JICAの「協力準備調査」(BOPビジネス連携促進)にも応募し、採択され、同国の市場調査や農民指導方法・栽培方法確立のための調査を2013年12月まで行う。

同社にとっては、自社管理下で緑豆を栽培することにより、農業・土壌汚染などのリスクを排除できるため「安全で高品質な緑豆を安定的に確保することが可能となる」としている。もやしの栽培に適したサイズの緑豆は日本へ輸出し、それ以外の豆はバングラデシュで消費する。

日本に向けて輸出された緑豆は、来春には「もやし商品」となって発売する。来年度はさらに規模を拡大して栽培を行う計画。