ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

SGHDなど、米新鋭企業とAI荷積みロボの共同実証

2023年12月15日 (金)

ロジスティクスSGホールディングス(HD)は15日、子会社の佐川急便(京都市南区)、住友商事、アメリカのAI(人工知能)ロボティクスソフトウエア開発のデクステリティーとともに、「AI搭載の荷積みロボット」の実証実験を共同で行うと発表した。このプロジェクトには6億円を投じ、ことし12月から1年間実施、早期の実用化を目指す。

▲デクステリティー開発したロボットによる荷積みの様子(出所:SGホールディングス)

プロジェクトはまず、デクステリティーがアメリカの施設でAI搭載の荷積みロボットの開発を担当し、SGHDグループの物流施設「Xフロンティア」で実際のオペレーション検証を行う。佐川急便が求める輸送品質や処理速度などの要件に合致させるため、既存のデクステリティー製ロボットをベースにAIを搭載した荷積みロボットの開発とテストが行われる。開発されたAI搭載の荷積みロボットはXフロンティア内の中継センターに設置され、実際のオペレーションでの検証が行われる予定だ。

通常、荷積み作業ではトラックドライバーや積み込み作業者が荷物のサイズ、形状、重さ、送り状の記載内容、梱包資材の状態などを確認して行い、重たい荷物や軽くて壊れ物が入っていそうな荷物は細心の注意を払う必要があるため、輸送品質を保ちつつ人手の作業を荷積みロボットに代替することは難しかった。

今回のプロジェクトでは、デクステリティーが持つロボット技術に高度なAI技術を搭載し、佐川急便の物流オペレーションを荷積みロボットに学習させることで、求められる輸送品質の実現を目指す。実証実験の結果次第では、荷積みロボットの早期実用化を進め、佐川急便の大規模中継センターなどでの採用も検討する。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com