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三井倉庫、東南アジアで物流拠点の拡大加速

2012年12月25日 (火)

ロジスティクス三井倉庫は25日、タイとインドネシアで物流施設を新設・拡充すると発表した。投資額は2施設合わせて90億円。

既に発表している中国での合弁会社による倉庫建設と合わせて、物流需要が大きく拡大しているタイ、インドネシアで物流事業基盤を強化する狙い。

タイ倉庫は、バンコク市街地から20キロメートル、スワナプーム空港から15キロメートルに立地、タイ最大港のレムチャバン港へのアクセスにも優れている。この立地を生かした同国内の消費財物流の拠点機能、今後集積が進むとみられる輸出入関連産業への多様な輸送サービス機能を構築する。

インドネシアでは、ジャカルタ市街地、主要港のタンジュンプリオク港に近い既存施設を拡充し、増加する製品物流需要に対応する。これに加え、ジャカルタ東部地域で拠点用地を確保し、日系企業を中心として進出が続く製造業への物流機能の提供を実現する。

中国・上海倉庫は定・低温設備を設置、今後拡大する同国内向け食品関連需要に備えるとともに、流通加工業務、通販業務を中心として伸長する物流ニーズに対応する体制を構築する。

■タイ倉庫の計画概要
建設予定地:サムットプラカーン県
敷地面積:3万2000平方メートル
延床面積:1万9200平方メートル
構造:鉄骨平屋造
竣工:2013年12月

■インドネシア倉庫増設計画の概要
所在地:ジャカルタ市チャクン地区
増設延床面積:8100平方メートル(既存9000平方メートル)
構造:RC+S造2階建
竣工:2013年10月

■インドネシアでの倉庫用地取得計画の概要
所在地:西ジャワ州ブカシ県グリーンランド工業団地(GIIC)
敷地面積:5万3900平方メートル
計画延床面積:3万2000平方メートル
倉庫建設時期:2014年以降

■中国倉庫建設計画の概要
事業主体:上海錦江三井倉庫国際物流有限公司
所在地:上海市浦東新区光明路
敷地面積:4万6000平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造多層階倉庫2棟
延床面積:5万平方メートル(定・低温庫含む)
竣工:2014年5月