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神戸製鋼、蘭CNH社との包括提携を解消

2012年12月27日 (木)

産業・一般神戸製鋼所は26日、グループ会社のコベルコ建機(東京都品川区)とともに世界レベルで包括提携を結んでいるCNHグローバル社(オランダ)との提携関係を今月末で解消すると発表した。

3社が締結している全世界包括提携は、2002年1月から10年間を実施期間として設定し、10年経過後に見直すこととしていた。

コベルコ建機が、独自で事業運営を行うべきとの判断に至ったことから、提携契約を更新せずに解消することを決めたもの。

神戸製鋼所では「この10年間の全世界包括提携による3社の協力関係は、双方にそれぞれの意義があったが、今後は互いの立場を尊重しながら、CNH、コベルコ建機は独自の事業運営を全世界に展開していくことになる」としている。

全世界包括提携の契約期間中、コベルコ建機はアジア、豪州などのAPACエリアに販売権が限定されていたが、来年1月からは北米・欧州・南米・中近東・アフリカ・CISエリアでも独自で販売・サービス活動を展開していく。

提携解消に伴い、CNHとの資本関係も解消する。CNHが保有するコベルコ建機の株式(20%)は、神戸製鋼が今月末に買い戻す。

また、コベルコ建機が保有するCNH関係会社の株式は、今後、CNHに売却する。

提携終了後も、CNHはコベルコ建機からライセンスを受けている油圧ショベルを継続して製造販売する権利を持つとともに、17年12月末までの5年間、コベルコ建機から油圧ショベルのOEM供給を受ける権利(サービス部品は10年間)を持っている。

コベルコ建機は、CNHがコベルコ建機から供与されたライセンスを使用した場合、17年12月末までの5年間は、CNHよりランニング・ロイヤリティーを受け取る権利を持っている。