富士通と東京海上G、保険付帯でSCリスク可視化

サービス・商品富士通、東京海上レジリエンス（東京都千代田区）、東京海上日動火災保険は22日、レジリエントなサプライチェーンの構築を目指すため、サプライチェーンにおけるリスクを可視化するサービス「Fujitsu Supply Chain Risk Visualization Service」（SCRV）の提供を25日より開始すると発表した。

▲「SCRV」のサービスイメージ（出所：富士通）

同サービスでは、登録されたサプライチェーン情報に基づいて顧客の拠点や取引先の生産拠点、生産品、調達品のサプライチェーンツリーを可視化し、拠点情報とハザードマップを地図上で重ね合わせる機能などによって、自然災害リスク情報も可視化する。

一例として気象災害や地震災害の発生時に、取引先が被災する可能性がある場合は、自動でアラートメールが発報されることに加えて、取引先の被災状況を入力することで関係者全体がタイムリーに情報収集できる。これにより、災害の影響を最小限に抑えるための代替仕入れ先の確保や早期出荷、迂回輸送などの対策が可能になる。

同サービスにおいて富士通はSCRVの開発を担い、東京海上レジリエンスは各種自然災害リスク情報を一元化して富士通へ提供し富士通の販売パートナーとしてSCRVを販売。東京海上日動は全国の営業基盤を活用して顧客にSCRVを紹介し、東京海上レジリエンスとの連携によってサプライチェーン全体のリスクマネジメント体制の構築を図る。

リスク管理と保険をワンストップで

近年、物流においてサプライチェーンのリスク管理への関心が高まっており、日本のみならず世界各地での災害、紛争などの情報を得られるサービスが増え、それと同時に、リスクにまつわる保険もパッケージとなっている商品も登場してきている。リスクを可視化することができても、損害を受けてお終いでは困るので、そうした商品が登場するのも当然といえる。サプライチェーンリスクマネジメント以外にも、何らかのトラブルを感知するサービスと、それを補てんするサービスのパッケージが登場してくるのかもしれない。

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LOGISTICS TODAY編集部
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