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岐阜の名神高速・関ヶ原ICなどで立ち往生確認

2024年1月24日 (水)

国内AI(人工知能)によるリスク分析を手掛けるスペクティ(東京都千代田区)によると、日本海側を中心とする大雪の影響で、岐阜県では24日16時10分現在、名神高速道路・関ヶ原インターチェンジ(IC)など数か所で立ち往生が発生している。

▲名神高速道路・関ヶ原IC付近で滞留車両周辺を除雪する様子(出所:NEXCO中日本)

スペクティがSNS「X」(エックス、旧ツイッター)に投稿された情報を精査し、まとめたところによれば、名神高速・関ヶ原IC付近での立ち往生で3〜4時間、動けない状況が続いているという複数の投稿が見られた。国道21号の関ヶ原から大垣行きや宮代交差点付近、福束大橋でも長い渋滞が確認されている。

また、東海道線・関ヶ原‐柏原駅間踏み切りで貨物列車が立ち往生したため、大垣‐米原駅間上下線で運転を見合わせている。

スペクティは世界中のSNSやウェブカメラ、気象情報などを収集し、AIを使ってその情報を精査することで、危機管理、サプライチェーンマネジメントに役立つ精度の高い情報提供を行うサービス「スペクティPro」などをリリースしており、グローバルサプライチェーンを持つメーカーやメディア各社などに利用されている。

■スペクティレポート
https://spectee.co.jp/report/snow_stuck_20240123/

災害時に無理をせず、選ばれる荷主、運送業者になろう

日本の冬においてはもはや大雪による幹線道路の寸断は織り込まざるをえないのが近年の状況である。対応策としては機会損失にならないよう、災害が見込まれるタイミングでは在庫を多く持つことがあげられるが、勘に頼るよりはAIなどを駆使したデジタルツールを援用しつつ、精度の高い運用が求められるだろう。

いわゆる2024年問題は、トラックドライバーの働き方改革という側面が大きい。ドライバーの労働環境を改善し、収入を引き上げていくという改善をこれからしようとしている時に、大雪の予報が出ている地域にドライバーを派遣することは妥当な業務なのであろうか?過去には大雪によって、数十時間にわたって高速道路上に足止めされた例もある。

現時点でもトラックドライバーは人手不足だが、24年問題によってさらに働き手は不足するのは確実である。そうしたときに、通常よりも危険度の高い仕事に、なんら策を打たずにドライバーを就かせるとしたら、その仕事はドライバーから選んでもらえるのだろうか?ドライバーが危険な目に遭うということは、荷物が破損する可能性も高くなる。そうした運送をしようとする、あるいは許容する荷主、運送業者は働き口としてドライバーに選んでもらえるのだろうか?すでに自分が「選ばれる側」であることを自覚している荷主、運送業者は「どうすれば選ばれるか」を模索し、施策を打ち始めている。2024年4月1日を前に、すでに日本の各所で取り組みが始まっているのだ。

大雪で立ち往生も、宅配にも影響【24日18時時点】

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