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ONE、二温度帯対応CAコンテナ世界初の海上輸送

2024年2月5日 (月)

ロジスティクス国内海運大手のオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)は2日、パン・パシフィク・インターナショナルホールディングス(PPIH、東京都目黒区)やNAX JAPAN(東京都中央区)と、二温度帯対応CAコンテナを利用した、初の海上トライアル輸送を共同で始めた、と発表した。

▲「ドンペン」とNAXのロゴがあしらわれた二温度帯対応CAコンテナ(出所:ONE)

1本のコンテナで、2つの異なる温度帯の貨物を輸送できるだけでなく、コンテナ庫室内の空気組成を変えることで、青果物などの長期にわたる鮮度維持を可能とするCA機能を備えている。ONEによると、CA機能を備えた二温度帯対応コンテナの海上輸送利用は、今回が世界初という。

今回のトライアルでは、PPIHが展開する総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の海外店鋪向けに、日本から複数種類の生鮮品や果物を輸送する。効率的な輸送やコスト削減を図るだけでなく、CO2排出量の削減、在庫リスク低減によるフードロスの削減などが期待されている。

コンテナは、異なる温度帯に対応するため、庫内中央部に開閉可能な間仕切りを備えている。冷凍機に近い側の庫内は、通常のリーファーコンテナと同様、マイナス30度から30度までの冷凍冷蔵・定温輸送に対応し、もう一方側は、天井部分にファンを取り付けることで、天井沿いに冷気を送り込むことで、マイナス5度から30度までの温度帯に対応する。

今回のコンテナの製造や試験輸送に当たっては、農林水産省が実施する輸出物流構築緊急対策事業(2022年度補正)の支援を受けている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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