日野自、ダム建設地で自動建機と自動ダンプを実証

調査・データ日野自動車は27日、大林組と共同で、岐阜県新丸山ダムの建設現場で自動運転ダンプトラックを含むDX施工の実証実験を実施したことを発表した。2023年12月までの4カ月間にわたり、自動自律建機とレベル4相当の自動運転ダンプトラックの組み合わせによる全自動化工事の可能性を探った。

▲実験に使用した自動運転ダンプトラック外観（出所：日野自動車）

この試みは、建設業界が直面する人手不足などの課題解決と持続可能な社会の実現を目指す日野の取り組みの一環。自動運転技術を搭載した「日野プロフィア」をベースにしたダンプトラックは、施工現場内の不整地でも前後進や自動ダンプアップ/ダウンなどの操作を自動で行う。

大林組が開発した建機フリートマネジメントシステムを用いて、自動自律建機と有人運転機械が連携。掘削から積込み、運搬、敷き均し、転圧までの工程を全自動化し、計画から品質管理までの実現を検証した。本実証実験では安全を最優先し、想定外の事象への対応を考慮してシステム監視者が常に乗車していた。

今回の成功は、建設現場での自動化とDXの進展に貢献し、日野と大林組は引き続き技術革新を通じて業界の未来を切り拓くことに注力していくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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