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日野自と大林組、11月からダンプ自動運転実験

2020年10月27日 (火)

調査・データ日野自動車は27日、大林組と共同で、大型ダンプトラックによる自動運転(レベル4相当)の実証実験を、実際のダム建設現場である川上ダム(三重県伊賀市)で11月1日から1か月半実施する、と発表した。

建設現場作業員の高齢化や就労人口の減少による労働力不足、夜間や単調作業の生産性向上といった、建設業の課題解決につなげるねらい。

実証実験では、夜間の建設現場で稼働する現場内の搬送ダンプに、自動運転車を1台導入する。有人ダンプと自動運転車が混在した交通下での運行への影響や全車自動運転車だけの運用を検討。建設現場の自動化に向けて建機連携を念頭に置き、データの取得を主目的とする。

実証で使用する自動運転車は、ベース車両に大型トラック「日野プロフィア」を採用し、自動運転技術を搭載。1.3キロを最高時速30キロで走行する。

車両の走行位置や経路はGNSSデータ、カメラ、LiDAR(ライダー)で把握し、前走車がいる場合は全車速ACC(車間距離制御装置)で安全な車間距離を保ち、人、障害物を検知すると停止する。想定外の事象に備えてシステム監視者が乗車するという。

実証後は、荷積み・運搬・荷降ろしまで一貫したオペレーションや複数台の自動運転車を活用した現場での運用の新たな構築を目指す。