東部NW、日本エア・リキード子会社を取得

M&A総合物流企業の東部ネットワークは1日、産業ガスメーカー大手の日本エア・リキード（東京都港区）から、同社の100％子会社であるテーエス運輸（兵庫県尼崎市）の株式を100％取得し、子会社化すると発表した。

テーエス運輸は、日本エア・リキードの子会社として、同社製品の液化酸素、液化窒素、液化アルゴンや炭酸ガスなどの産業用ガスを半世紀以上にわたり配送してきたことに加え、今後新エネルギーとしての運用が期待される水素の輸送実績も持つ。

東部ネットワークは、2022年に産業用ガスや水素輸送を手掛ける魚津運輸（富山県魚津市）を子会社化したことを機に進出した産業用ガス事業を拡大させるとともに、水素・アンモニアなど輸送を拡大させ、産業用資材輸送事業の成長の加速化を図る。

東部ネットワークは23年11月に公表した34年に向けた長期ビジョンのなかで、資本業務提携やM&Aの積極的な推進を掲げており、特に「3PL」「トランスポート・サービス」「自社輸送」事業への注力を打ち出している。このうち、自社輸送については高付加価値な産業用資材や新エネルギーの輸送事業の強化を進めており、 22年にセメント輸送の東北三光（宮城県塩釜市）やガス輸送の魚津運輸を子会社化してきている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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