鈴与、データマイニングで物流現場の事故未然防止

環境・CSR鈴与は11日、物流現場における安全・品質の向上を図るため、ビジネスエンジニアリング（B-EN-G、東京都千代田区）の自然言語解析技術を活用したデータマイニングシステムを導入したことを発表した。

同社では、2018年よりビジネスエンジニアリングが提供するソフトウエアを導入し、「ヒヤリハット」「事故報告」「リスクアセスメント」「巡視活動」をデジタル化し、全国の物流拠点に対し共有を図ってきた。全国から集まるデータを蓄積していく中で、類似する「ヒヤリハット」や「事故」が各拠点で発生していることや、現場管理者が立案する事故対策の精度に差が生じることで、それが事故発生率にも影響していると分析、現場作業における事故や品質の異常を未然に防ぐことを目的に、ビジネスエンジニアリングのデータマイニングシステムを活用することで、これまで蓄積した大量のデータから有効な対策案を導き出し、安全・品質対策を的確かつスピーディーに立案、現場教育に生かすとしている。

データマイニングシステムによって、内容が類似している「ヒヤリハット」「事故報告」の帳票を検出し、再発事象の確認や予防策の提案や、「ヒヤリハット」「事故報告」への有効な対策事例の検出と、他物流センターへの展開、さらに、各帳票の内容や対策に頻出するキーワードから、その危険度を示唆する。また、ヒヤリハットや事故の発生件数・割合などの時系列での把握や、作業者の経験年数別の把握なども実施し、物流現場における事故や作業品質、物流サービスの向上に努める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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