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紀勢道三重県区間全線開通で1000億円の経済効果

2024年3月21日 (木)

国内中日本高速道路(NEXCO中日本)は19日、2014年の全線開通から10年を迎えた紀勢自動車道の三重県区間について、開通からの整備効果を公表した。延長55.3キロに及ぶ勢和多気ジャンクション(JCT)‐尾鷲北インターチェンジ(IC)間の整備による経済効果は10年間で累計1000億円に上ると試算している。

紀勢道が縦貫する三重県南部は、熊野灘に面した国内特有の多雨地域で、特に災害時にアクセスが困難なエリアだったという。06年3月に勢和多気JCT‐大宮台ICが開通し、その後、順次、区間ごとに整備が進んだ。14年3月には紀伊長島IC‐海山ICが開通し、紀勢道・三重県区間が全線開通。24年3月に10周年を迎えた。

開通以降、累計通行台数は2750万台に達する。経済効果は特に沿線地域を含む県南部地域で大きく発現。その地域の主要産業である農林水産業や商業などの分野の発展に大きく影響し、特に農水産物や製造品の輸送に大きく貢献したという。

▲尾鷲市から2時間圏内のエリア(クリックで拡大、出所:NEXCO中日本)

10年度からタイへと輸出している「三重南紀みかん」は18年度には輸出量が25倍に増加。沿線地域が産地である養殖ブリの産出額は、開通後の10年間で10倍増加した。

また、紀勢道・三重県区間の南端にある尾鷲市からは、三重県全域や名古屋まで2時間以内で移動することができるようになり、同市から日帰り運行が可能なエリアが拡大。尾鷲市の食料品を中心とした製造品出荷額などは2.1倍になるなど、増加傾向が続いているという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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