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JALが中計業績目標を上方修正、貨物需要など考慮

2024年3月25日 (月)

ロジスティクス日本航空(JAL)グループは21日、「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2024」を発表した。新型コロナウイルス禍の収束と世界情勢の変化、経済の不確実性に対応するなかで、中期経営計画の完遂を目的とし、中長期的な成長に向けて準備を進めるためのもの。

ローリングプランでは、23年度の連結業績予想EBIT(利払い前税引き前利益)を1300億円から1400億円へと上方修正し、24年度の目標を1700億円、25年度の目標を1850億円以上から2000億円以上に設定した。この修正は、国内外の旅客、貨物需要の最新予測に基づく。

▲中期経営計画ローリングプラン(クリックで拡大、出所:日本航空)

計画の核心には、事業構造改革がある。ESG戦略の推進を通じて、フルサービスキャリアや貨物郵便の利益構造を再構築。低コストキャリア(LCC)やマイル・ライフ・インフラ領域の事業を拡大させ、25年度には両事業で合わせて850億円規模のEBITを実現する目標を掲げている。

経営目標については、25年度の目標達成に向け、事業運営のサステナビリティ向上にも注力。グループにおける「関係人口の人数」と「地域との関わり度の向上」を数値化し、持続的にその向上に努めることで、30年には数値を1.5倍に拡大させることを目指す。

人的資本経営においては、多様な人材が活躍できる環境の整備と能力に応じた還元により、従業員のエンゲージメント向上と価値創造を目指す。

経営資源の配分では、ESG戦略の加速と競争力強化を目的に、省燃費機材の導入を含む大規模な資産投資を推進する。24年度には3100億円、25年度には2400億円の投資を計画しており、業績回復に伴う株主への還元も徐々に拡大していく方針。24年度の配当性向は35%を予定する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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