シマントなど､自動車配送の配車計画作成を大幅短縮

サービス・商品シマント（東京都中央区）は26日、ネッツトヨタ熊本（熊本市東区）と共同で自動車配送の効率化を図るシステムの開発を開始したことを発表した。自動車配送業務における手書きでの配車計画作成を、アルゴリズムによる自動作成とすることで大幅な効率化を実現することを目指す。

▲自動車配送の現状と課題（クリックで拡大、出所：シマント）

自動車配送の配車計画は電話やファクス、紙の帳票などを基に手書きで作成されており、配車計画自体も行きの便のみを考慮したもので、帰りの便は空車状態が目立つなど非効率なものとなってる現状がある。共同で開発を進めるシステムでは、「積載車の情報連携」「配車計画の作成」「配送」「配送実績管理」の4つの配送プロセスの改善に焦点を当てた。すでに始まっているネッツトヨタ熊本での実証実験では、従来60分かかっていた配車計画の作成時間が10秒へと大幅に短縮された。配送便数についても、現状の手書きの配車計画にはアルゴリズムで想定外だった配車条件が含まれていたことから、これらをアルゴリズムに組み込むことで改善できる見込みだ。

システム開発の最終目標は、県内から全国のディーラーに利用を広げ、系列や地域の垣根を超えた「車両配送のプラットフォーム」の構築としている。他社ディーラーとの共同利用により、車両の共同配送が可能とすることで、国内全体の車両配送の効率化、温室効果ガス削減を実現する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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