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トランコムとシマント、配車計画作成システム開発

2022年7月25日 (月)

サービス・商品物流センター構築運営サービスなど行っているトランコムは25日、配車計画自動作成システム「Bridge(ブリッジ)」を開発し、自社の物流センターに導入したと発表した。マルチバリューデータベースを基盤とした製品販売・サービスを提供するシマント(東京都文京区)との共同開発だ。物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環で、配車業務の効率化や積載率の向上を図る。

発表によると、新システムは、複数のマスタやフォーマットのデータを一元化したり、複数かつ膨大な組み合わせから最適な配車パターンを自動かつ高速で算出したりできる。拠点や在庫量、積載率、出荷日など複数の条件を踏まえた最適な配車計画も作成できる。自由に配車計画を修正可能な半自動機能も搭載 。幹線、支線、巡回の複数種類の配車計画に対応し、一連の流れを考慮した配車計画を作成できる。

この新システムを自社の物流センター3か所に導入したところ、数時間かかる業務が10分の1に時間短縮でき、情報の一元管理により手作業や重複作業で発生していたミスも削減できた。3つの物流センターで1日に約900台のトラック配車を行っているが、配車担当者を計40人から計23人へと省人化でき、配車業務の属人化の解消にもつながったという。

(出所:トランコム)

新システムの大きな特徴としては、広く利用されている地図を利用した自動配車とは違い、受注データから在庫の所在を確認する点がある。幹線から支線までの一連の流れの中で半自動配車を実現できるという。

トランコムによると、トラック運送業界では現在、配車担当者が膨大な荷物量に対して過去の経験をもとに配車を行っている。最適な車両を効率的に組むことは、配車担当者の熟練の経験が必要で、複数拠点からの出荷を最適化することは非常に複雑な作業という。配車業務に関わる人員と業務時間は増え続けている。同社はその課題解決を目的に、配車計画自動作成システムを開発した。