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Chatwork調査、物流業の半数「DX聞いたことない」

2024年4月4日 (木)

調査・データChatwork(チャットワーク、東京都港区)は3日、物流、建設、製造業界の中小企業を対象とした「経営課題とDX、SaaS、リスキリングの実施状況・意向調査」の分析結果を発表した。この調査は、2023年10月20日から23日にかけて、中小企業1055社の社長と1070人のバックオフィス担当者、合計2125人を対象にインターネット調査として実施された。

調査結果からは、物流・製造業の半数が「毎日ファクスを使用している」と回答し、ウェブ会議やビジネスチャットの使用頻度は建設業で特に低いことが明らかになった。特に従業員30人以下の企業では70%が「紙や口頭で業務を行っている」と回答しており、物流業界では企業規模が大きくなってもデジタル対応に遅れが見られる傾向があることが示された。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)やSaaSに関する認知度では、建設業と物流業で半数がDXを「聞いたことがない」と回答。また、SaaSの活用率では、製造業では38.2%と全体平均を上回り、デジタル化への取り組みが進んでいる一方、物流業では27.7%と全体を5.9ポイント下回りデジタル化に遅れがみられる結果となった。

SaaSツールの導入については、3業界全体で「ウェブ会議」が最も多く導入されており、特に製造業ではビジネスチャットの導入率が35.0%と高くなっている。物流業では「ウェブ会議」(50%)、「経費精算」(29%)、「給与計算」「ビジネスチャット」(ともに27.4%)が上位を占めた。従業員のSaaS使いこなし度合いに関しては、3業界全体でビジネスチャットの使用が74.1%と最も高い使用率を示した。

デジタル化推進の課題としては、3業界いずれも「金銭面のコストが大きい」が最も多くの回答を集め、物流業では「効果を得られるイメージがわからない」が26.8%で続いた。一方、建設業と製造業では「社内に詳しい人がいない、旗振り役がいない」という課題が深刻であることが示された。

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LOGISTICS TODAY編集部
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