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マースク、船舶で淡水生成・配送プロジェクト

2024年4月11日 (木)

ロジスティクス海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)は10日、コンテナ船の淡水生成システムを最適化することで、淡水を船舶で貯蔵し、港まで配送するプロジェクトを始動すると発表した。世界中で深刻化する淡水不足の問題に対処するため、これまでは十分に活用されていなかった、船舶で生成される淡水を有効活用する計画。

国際貿易に投入される貨物船には、エンジンの熱エネルギーを利用して海水を蒸留し、清潔な飲み水を生成する淡水生成システムが装備されている。従来このシステムは、船上での消費用水を生成するために使用されてきたが、過剰に生成される水は活用されないままだった。マースクは今回のプロジェクトを通じ、余剰の水を船上のタンクコンテナに貯蔵し、港へ配送することに成功した。

(出所:APモラー・マースク)

船舶には、港から港への平均距離を航海する間に、2つのタンクコンテナを満たす、合計5万リットルの淡水を保管できる。最初の試験運用では、コロンボ港(スリランカ)とサラーラ港(オマーン)に向け、それぞれ2万5000リットルの淡水を満たしたタンクコンテナを配送した。

港に運ばれた淡水は、水不足の内陸地への配送のほか、港湾施設のオフィス、倉庫、トイレなどのメンテナンスや、船舶や作業場の洗浄、緊急時の消火、冷却システム、発電などへの使用を想定している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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