拠点・施設デンマーク海運大手のAPモラー・マースクは、ロシア南部のノヴォロシースクにコンテナデポを開設したと発表した。交通の要衝であるノヴォロシースクにコンテナ拠点を作ることで、ロシア南部内陸部における輸送網の強化を図る狙い。
ロシアの貨物輸送はトラックや鉄道が主要プレイヤーだが、コンテナの活用率は欧州など他地域と比べても低く、効率的なサプライチェーン構築の課題となっている。今回のコンテナデポの新設により、ばら積み貨物をコンテナに移し替えることで、海外への輸出におけるデポ機能を強化する狙いだ。
コンテナデポ拠点は、高速道路や鉄道でロシア国内各地のほか南コーカサス、中央アジアの諸国とも結ばれており、黒海に面していることから海運も通じており、まさに物流ハブ機能を運用するには絶好の立地だ。