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JR貨物23年度輸送は減少、モーダル推進も消費停滞

2024年4月12日 (金)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は10日、2023年度の輸送実績(速報)を発表した。コンテナは前年度比1.2%減の1810万7000トン、車扱は同1.7%増の841万6000トン、計0.3%減の2652万4000トンだった。

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う行動規制緩和により、消費回復の動きが見られたものの、中国経済の減速や円安などによる原材料費・燃料費の高騰、物価上昇などで個人消費が伸び悩み、生産活動の停滞から全体的な荷動きも低調に終わった。

コンテナは、飲料メーカーの中距離帯での鉄道モーダルシフト、米専用列車の運行、医薬品輸送など、物流の24年問題や脱炭素に向けた取り組みが活発化した。

品目別では、「積み合わせ貨物」がトラック輸送の鉄道モーダルシフトが進んだことで1.3%増(317万3000トン)となったほか、「食料工業品」が外食やインバウンド需要により1.6%増(296万1000トン)、「自動車部品」も半導体不足解消に伴い自動車生産が回復したことで4.9%増(69万9000トン)と好調だった。

一方で、「化学薬品」が10.3%減(109万2000トン)、「化学工業品」が3.1%減(153万8000トン)と、一部顧客の契約終了や需要低迷により低迷。「紙・パルプ」は、ペーパーレス化の進展による紙の需要減で2.6%減(203万6000トン)となった。

車扱は、「石油」が暖冬による灯油や重油の需要減があったものの、外出機会が増えたことでガソリン需要が高まり2.3%増(580万8000トン)となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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