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ハパックロイド、30年にGHG絶対排出1/3削減

2024年4月18日 (木)

国際ドイツ海運のハパックロイドは16日、新戦略2030を発表した。

2023年の戦略の成功に基づき、新戦略2030では引き続き品質と持続可能性に特化し、将来への強固な基盤を築くとした。この戦略は、過去5年間の市場拡大と顧客満足度の向上の成果を基に策定され、環境責任とデジタル革新を重視する方針を示している。同社のロルフ・ハッベン・ヤンセンCEOは「これまでで最も野心的な戦略」としている。

同戦略は、社内の広範なコラボレーションと市場分析の結果、5つの主要な柱に基づいている。第一に、「ピュア・プレイ・プラス」として、定期船事業の強化と内陸輸送シェアの拡大を図りながら、新たにターミナルインフラ部門を設け、ターミナルポートフォリオの拡大を進める。また、世界のトップ5コンテナライン入りを目指し、アフリカ、インド、東南アジア、太平洋航路の市場での存在感を強化する戦略も掲げている。

品質面では、「誰もが認める品質ナンバーワン」を目標に、定時運航率の80%以上を達成することで、オペレーショナルエクセレンスとカスタマーケアを強化する計画だ。さらに、マースクとの「ジェミニ・アライアンス」結成を通じて、これらの目標に向けた社内プロセスの強化を進める。

持続可能性の面では、30年までに温室効果ガス(GHG)の絶対排出量を約3分の1削減し、45年には船隊運航でネットゼロを達成することを目指している。この目標は、船隊の近代化や新しい推進技術、代替燃料の使用により達成される見込みだ。

最後に、ハパックロイドは、最先端のITソリューションを活用し、生産性とパフォーマンスの最適化を図ることで、業界のトップパフォーマーとしての地位を維持する計画である。才能の獲得と労働力の開発にも注力する。

CEOのロルフ・ハッベン・ヤンセンは、この戦略を通じて顧客とパートナーに提供する価値の向上と、業界の脱炭素化への貢献を強調。これは、同社にとって最も野心的な戦略であり、世界トップクラスのコンテナ船社としてのリーダーシップを目指すものである。

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LOGISTICS TODAY編集部
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