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斉藤国交相「厳正に対応」、IHIエンジンデータ改ざん

2024年4月30日 (火)

環境・CSRIHI原動機が船舶用のエンジンなどの燃料消費率の測定でデータ改ざんなど不適切な行為をしていた問題で、斉藤鉄夫国土交通相は「ユーザーからの信頼を損なう行為であり、船舶の環境・安全性能の確保の観点からも極めて遺憾だ」との認識を示した。26日の定例会見で記者の質問に答えた。

国交省では、同社や親会社のIHIに対して、再発防止策を策定することを指示。まずは5月末までに、その段階で判明した事実などを報告するよう求めている。また、問題の発覚後、IHI原動機の工場に立ち入り検査を行い、同省としても事実関係の確認を進めているという。

さらに、日野自動車や豊田自動織機など交通関連の大手メーカーによる不正問題が相次いだ点について、斉藤国交相は「自動車メーカー各社に対し、道路運送車両法に基づく是正命令の発出や型式指定の取り消しを行うなど、不正を起こさない体制をつくるため、厳正に対処してきた」と指摘した上で、今回の問題についても「事実関係の確認を行った上で厳正に対応することにより、我が国の交通分野における安全および環境性能に対する信頼の確保に努めていきたい」と述べた。

また、斉藤国交相は、自身が技術者だった経歴に言及し、「日本のものづくりの現場で技術者魂が失われてきているのではないか、ということをその分野で育ってきた人間として、大変危惧をしている」と懸念を示し、「もう一度ものづくり大国日本の基礎を支える技術の分野を大きく育てるためにも、しっかりと二度とこのようなことがないような日本のものづくりの現場にしていくという決意で取り組んでいきたい」と述べた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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