調査・データ国土交通省は24日、IHI原動機(東京都千代田区)と親会社のIHIから、IHI原動機が製造する舶用エンジンなどについて、試運転時に行う燃料消費率の測定で、データが改ざんされる不適切な行為があったと報告を受けた、と発表した。同省は、両社に対し、事実関係の詳細な調査と再発防止策の検討を行った上で、速やかに報告するよう指示したという。
不適切行為は、舶用エンジンの組み立て完了後に行う試運転で、実際に測定された燃料消費率とは異なる数値を工場試験成績書に記載していたという。具体的には、2003年以降に出荷した国内向け舶用エンジン1938台のうち、1594台でデータ改ざんが行われていた。
このため、796台で実測値が顧客との間の仕様値を満たさないものになっていた。原因究明などのため、外部有識者を中心とした特別調査委員会を設置することにしたという。
また、同省は、両社に対し、5月末までに判明した事実を報告するよう指示。不適切行為があったエンジンを搭載している船舶について、ほかの関係規則への適合に影響する可能性があるかどうかを確認するよう求めた。
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