国内日野自動車がエンジンの排出ガスや燃費にかかる不正なデータを国に提出していた問題を受けて、国土交通省は7日午前、日野自動車本社(東京都日野市)の立ち入り調査を始めた。
同社は3月4日夕、国内市場向けトラック・バス用エンジンの排出ガスと燃費に関する認証申請における2016年以降の不正行為を確認したと発表。中型・大型エンジン計3機種でエンジン性能を偽る不正行為があり、エンジン性能自体に問題があることも明らかにした。

▲3月4日会見の様子
国交省は、今後の日野自動車によるデータ不正の調査結果を踏まえて、認証取り消しを含めて判断する。
日野自動車は3月4日、これら3機種のエンジンとその搭載車両の出荷停止を決定。出荷停止の対象となる車両は国内販売台数の35%に達するとの見通しを示した。国交省は同日、日野自動車からの不正行為の報告を受け、事実関係の詳細な調査や再発防止策の検討などを実施したうえで速やかに報告するよう指示していた。