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相鉄HD、小売部門を相鉄トランスポートに移管

2010年11月1日 (月)

産業・一般相鉄ホールディングスは10月29日、相鉄ローゼンの小売業運営事業などを相鉄トランスポートに会社分割により承継させるとともに、相鉄アーバンクリエイツが会社分割後の相鉄ローゼンを吸収合併すると発表した。これに伴い、相鉄トランスポートは2011年3月1日付で「相鉄ローゼン」に商号を変更する。

 

相鉄ローゼンは、相鉄線沿線を中心に、主に神奈川県内に店舗網を持つスーパーマーケット業などの小売業を展開しており、08年11月に丸紅と業務提携契約を締結。不動産業では、事業の収益力の強化を図るために事業再編を進め、ことし1月には相鉄線沿線の再開発などを通じた「魅力ある沿線の街づくり」を推進する体制を強化するため、相鉄不動産が保有していた面的開発整備事業を相鉄アーバンクリエイツに統合した。

 

一方で、相鉄ローゼンの小売店舗の大半は、土地・建物や店舗区画を不動産所有者から賃借し、内装資産などを相鉄ローゼンが取得・保有。かつては小売業の店舗として運営し、その後直営の店舗としては閉鎖をしたものの、土地・建物が自社保有であるなどの理由から、現在は「不動産賃貸業」として第三者に一括賃貸している物件もある。

 

こうした状況を受けて、相鉄ローゼンの経営改革を効果的に進めるとともに、グループの保有不動産の価値向上、有効活用に取り組むため、相鉄ローゼンを小売業の運営に専門特化する会社と位置づけ、同社が保有する土地・建物と同社での不動産賃貸業を相鉄アーバンクリエイツに移管するもの。