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TNT、12年決算で営業黒字回復、13年は厳しい見通し

2013年2月25日 (月)

ロジスティクスTNTエクスプレス(オランダ・アムステルダム)は25日、2012年通期決算を発表した。通期売上高は73.27億ユーロ(前年比1.1%増)を計上、前年の営業損益は1.05億ユーロの損失だったが、12年は0.89億ユーロの利益となり、黒字転換を果たした。

最終損益は0.83億ユーロの損失となったが、前年の2.7億ユーロの損失からは大幅に改善した。

第4四半期(10-12月期)の売上高は18.64億ユーロで前年から0.5%減少し、営業損益は0.71億ユーロの損失(前年は1.04億ユーロの営業損失)を計上した。

第4四半期は、欧州・中東・アフリカ(EMEA)で貨物取扱量は増加したが、厳しい経済状況から収益率は減少。アジア太平洋では、利益率の低い顧客サービスを終了したほか、継続的な需要の低迷から売上が減少した。

しかし、ビジネス・ポートフォリオの改善とコスト削減の実施で、営業利益は増加した。ブラジルでは、業績改善策が成果を上げ始めたことで、損失は減少した。

2013年は、アジア太平洋と南北アメリカ大陸で前年水準の業績を達成する見込みだが、その他のネットワークでは、ファッション関連の大口契約が終了することで、収益性がマイナス影響を受ける。

厳しい経済状況を見越し、経営陣は見通しを含む、包括的な収益改善計画を策定し、3月25日に発表するとしている。