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OUG、子会社の不適切会計「組織的関与なし」と発表

2013年3月5日 (火)

話題OUGホールディングスは5日、子会社のショクリューで発覚した不適切な会計処理に関する調査結果を発表した。共謀者の存在、循環取引、取引に絡む資金の不正流用の事実は確認できなかった。

連結子会社のショクリュー東日本支社で、冷凍鮪の取引を対象とした事務処理で不適切な会計処理が行われていたことが判明し、5日付で調査委員会を設置。事実関係の調査、事態の全容解明、再発防止策の策定などに取り組んだ結果、「組織的な関与は認められなかった」と結論付けた。

調査結果によると、ショクリュー東日本支社の冷凍鮪の取引では、営業事務担当部署が行うべき入庫確認、出庫業務、配送便の手配を当事者が所属する冷凍鮪担当部署で行っていた。

同社は、「業務処理ライン関係者に、業務に関する役割の自覚、コンプライアンスに対する認識が欠如していた」とし、当事者に任せ切っていたことが背景となったと指摘。

冷凍鮪担当部署は、2010年度になって原魚調達・委託加工した製品販売へと業務形態を変更したが、11年にベテラン事務員が退職し、増加した業務量に事務処理が追いつかなくなっていたという。

こうした業務環境が影響し、「相互けん制組織である管理部門の役割が機能しなかった」ことから、在庫管理が適切に行われず、帳簿在庫と実在庫との不一致、実在庫評価の不備、仕入未計上、商品未納売上計上などが生じ、不適切な会計処理につながったと分析した。