調査・データ市場調査会社のSDKIは1日、世界の低温物流市場に関する調査レポートを発表し、2036年までに1兆ドルを超える規模に達するとの予測を示した。特に冷凍食品の市場拡大が成長を後押しする。
コールドチェーンとも呼ばれる低温物流では、肉や魚介類、食品加工、医薬品、医療用品など冷凍冷蔵が必要な商品や製品を扱う。同社によると、2023年の市場規模は2900億ドルだが、2036年には1兆500億ドルに達し、この間の年平均成長率(CAGR)は15.3%となる。特に品質と食感を維持するために適切な温度を必要とする冷凍食品セクターの成長によって、低温物流の需要が高まる。
セグメント別に見ると、食品・飲料セグメントが36年までに42%の最大の市場シェアを占めると予想される。同社の市場調査によると、2020年の世界の冷蔵倉庫の総容量は6億5000万立方メートルで、2018年から2.74%増加している。
地域別では、北米地域が33%を占めて最大市場シェアとなると予想される。日本でも魚介類や肉、乳製品などを中心に需要と消費が増加しており、さらなる成長が見込まれる。同社の調査によると、2021年の日本の魚介類の年間消費量は1人あたり24.4キロだった。
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