認証・表彰日本貨物鉄道(JR貨物)は2日、日本物流団体連合会主催の第25回物流環境大賞で低炭素物流推進賞と特別賞を受賞したと発表した。
低炭素物流推進賞を受賞した取り組みは、大成ユーレックと日本通運との「建築現場のプレキャストコンクリート部材輸送における鉄道輸送の導入」。埼玉県にある大成ユーレックの工場で製造される階段や柱といったプレキャストコンクリート部材を、JR貨物の12フィートコンテナに収まるサイズ、重さで製造してコンテナに格納。建設現場に鉄道輸送することで、従来の大型トラック輸送よりも、CO2排出量を削減した。
輸送先は滋賀、広島、愛知で、CO2の削減量は滋賀で24.8トン(削減率81%)、広島17.9トン(同87%)、愛知20.0トン(同85%)だった。今後は全国にコンテナ輸送を拡大していくとともに、20フィート専用コンテナの開発にも着手して鉄道輸送の割合を増やしていく。
特別賞は、31フィートスーパーURコンテナを活用したラウンドマッチング輸送で、カバヤ食品、リンク&リンケージ、ロッテ、曙運輸、全国通運、日本石油輸送の6社との共同受賞だった。
7社は共同で、ロッテの埼玉県から岡山県まで、カバヤ食品の岡山県から埼玉県までのトラック輸送をそれぞれ鉄道輸送に転換。鉄道輸送には、断熱性能が高い真空断熱パネルを使用した専用の31フィートスーパーURコンテナを利用し、往復マッチング輸送を実現した。年間のCO2削減量は往路56.8トン、復路59.3トンで、年間のCO2削減率は往路74%、復路77%だった。
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