エーザイ、インターポールの偽造医薬品対策に参画

話題エーザイは13日、国際刑事警察機構（インターポール）と世界大手製薬企業による偽造医薬品問題へのグローバルな取り組みに参画する、と発表した。

インターポールと世界の大手製薬企業29社が合意した、世界的な偽造医薬品による被害に対抗するための取り組みに参画するもので、この合意により、450万ユーロに相当する3年間の契約によって、インターポールの医薬品偽造・医薬品犯罪（MPCPC）ユニットに、新たな任務として医薬品犯罪プログラムを創設する。

このプログラムでは、ブランド医薬品、ジェネリック医薬品の偽造を含むあらゆる種類の医薬品犯罪の防止、毎年巨額の不正な利益を得ている違法行為に関与している組織的犯罪網の特定と解体を目指す。

所在地を隠している違法なインターネットサイトから購入した医薬品の50％以上が偽造医薬品であるとみられていることから、インターネットによる医薬品購入者に、偽造医薬品の危険性への意識を高めることも、プログラムの重要なテーマに設定する。

2012年にインターポールが支援する100か国で展開する「オペレーション・パンゲアV」では、違法な医薬品オンライン販売の背後にある組織的犯罪網を崩壊させる狙いで展開され、逮捕件数80件、押収された「生命を脅かす可能性がある偽造医薬品」が世界で375万点（1050万米ドル相当）に上った。