ロジスティクスデジタルコンテンツ事業やAI関連事業などを手がけるフォーサイド(東京都中央区)は5日、運送会社のエム(東京都渋谷区)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。同社は物流2024年問題に対応するため、運送事業に乗り出すとともに、提携企業と連携して運送事業の課題解決に効果的なシステムの開発を目指すとしている。
同社の大島正人社長は、物流2024年問題に以前から関心があったといい、運送業界における課題やノウハウを収集するため、2023年9月に休眠状態だったエムの全株式を取得し、貨物運送事業を再開した。一方、同社もITによる配送受注や配送ルートの効率化を進めるため、東京大学発のAI開発ベンチャー企業、AICE(東京都文京区)と協力して、勤怠管理・運行管理・法定書類作成業務のDX化や請求書発行などのバックオフィス業務のDX化などの事業化に取り組んでいる。
こうしたことから、同社は大島社長が所有するエム社の全株式を取得して子会社化し、物流事業に関連するデータの収集やノウハウの蓄積、運送事業者の課題解決に効果的なシステムの開発に本格的に取り組むことにした。
株式の取得費用は全株式2000万円とアドバイザリー費用など200万円の計2200万円。株式の譲渡は8月1日に実施される。
また、同社は今回の株式取得やデータセンター開設など新事業のために、EVO FUNDを割当先とする第三者割当による新株予約権6万個(600万株)を発行し、13億3500万円を調達すると発表した。
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