調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は10日、ことし4月から6月まで(2024年度第1四半期)の輸送動向を公表した。円安や商品価格の上昇で個人消費が伸び悩むなか、食料工業品や積み合わせ貨物を中心に輸送の鉄道シフトが進み、輸送実績は前年同期を上回った。
同社によると、第1四半期の輸送実績は627万8000トンで、前年同期に比べ1万9000トン(0.3%)増加した。このうち、コンテナは450万6000トンで、前年度期比で9万1000トン(2.1%)の増。一方、車扱は177万1000トンで7万2000トン(3.9%)減少した。
コンテナでは、気温上昇などによって食料工業品の需要が増加したことや、一部企業が鉄道輸送へのシフトに取り組んだこともあり、清涼飲料水を中心に輸送量が増加。紙・パルプは、ペーパーレス化の進展で紙の需要減が続く中、鉄道輸送へのシフトのほか、定期修繕前後の出貨増があり、輸送量は堅調に推移した。積み合わせ貨物も物流2024年問題への対応として、鉄道輸送へのシフトが進んだ。
車扱は、新型コロナ禍後の外出需要の増加などで、ガソリンや軽油の輸送量が前年を上回った。しかし、セメントは、企業の定期修繕計画の変更の影響を受けて、前年同期の実績を下回った。
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