行政・団体国土交通省は10日、内航事業の課題解決に向けた事業を支援する「NX補助金(内航変革促進技術開発費補助金)」に9事業を採択したと発表した。NXは「内航への変革」を意味する造語。ことし度新たに創設した補助金制度で、DXやGXの推進や、船員の高齢化などの課題解決につながる技術開発や実証事業を支援する。
採択されたのは「物流革新DX」が6件、「物流革新GX」1件、「洋上風力発電関連船舶」2件。
物流革新DXでは、「内航ケミカルタンカーでの荷役DXや設備点検DXの技術開発」や「船員の労務負荷低減と環境負荷低減、安全性確保の両立を実現する陸上遠隔サポートシステムの技術開発」「内航ケミカルタンカーでのスロップタンク洗浄作業やタンク洗浄水排出作業の遠隔自動化システムの技術開発」などが選ばれた。
また、物流革新GXでは「リアルタイム潤滑油診断による機器の状態監視技術の開発」、洋上風力発電関連船舶では、「作業員移送船専用の高摩擦防舷材の技術開発」と「作業員輸送船の操船支援システムによる船員負荷低減技術の開発と船員不足に対応するコンセプト設計」の2件が採択された。
採択された事業には、技術開発や実証に必要な費用の最大2分の1を国が補助する。上限は単年型が6000万円、複数年型は2年または3年の事業期間で合計1億円。当初は5件程度の採択を見込んでいたが、9件にまで膨らんだ。
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